10.30.2012

伊吹の山が息吹く時


歩き始めた頃は一歩出すたび長袖を脱ぎたくなるくらいに頭がカッカッとほてり、吐息と共に汗がじんわり肌を湿らせる。すすきが風に揺られる中腹までくると立ち止まった時に吹く風が気持ちよく、うっかりしているとすぐに肌寒くなる。秋の乾いた風は気持ちを前へ進めるけど、日没が迫るとお日様が急に沈むのもこの季節の特徴。夏気分で楽しんでいるとえらい目にあいます。「もっと楽しめばいいのに」「せっかくの山やのになんかそっけないな」なんて無表情で山と向き合うガイドや筋金入りの山ヤを眺めていた頃がありました。山を知れば知るほどに楽しみの裏側に常に潜む危険とその恐ろしさを重んじる。常に自然の変化において鋭い眼光を光らせて判断していけなければ当たり前のように無事帰って「今日の山楽しかったー」とはいきません。もしもはあってなりません。それでもまた山へ行きます。たまには人と山へ行きます。安全と記憶に残る山旅をつづけていきたいと思わせてくれる大好きな山。伊吹山。いぶく(息吹く)山と勝手にイメージして、より自然のなにか大きな生命力みたいなものを感じながら振り返ってしまいます。いぶき、いぶく。いい響きです。
from enzanso 10.24.2012

10.05.2012

2500Mの秋


添付画像を開くと山小屋仲間からの素敵なお便りです。
彼女は北アルプスの大きな小屋でおいしいご飯をたくさん作る小さな女の子。自分の体くらいの大きなザックを背負い、どこにそんなエネルギーが?って思うほど軽やかに、にこやかに山を歩きます。トンットントンッと飛び跳ねる様にリズム良い足取りなのに安定感があり、しなやか、ゆえに派手さがないのが玄人の歩き様。自分にとってのお手本の一人です。休暇を利用して穂高を訪れたらしく、2500Mの秋をおすそ分けしてくれました。今年は冬が遅いみたいですね。トモちゃん、ありがとう!