クタクタになった両足を引きずり、アキレス腱に痛みを感じながらも峠を3つほど越え、ようやく長崎市内を抜けたのは午前4時。国道沿いにある自動車屋の軒先で泥のように寝袋にもぐりこんだ。2007年の11月やったと思います。寝つけもしないまま寒さで全身の震えが止まらず駆け込んだファミレス。スープバーで体を温めたら3時間ほどソファーに横たわっていたような気がします。左手に大村湾を眺めながら大した目的地はないものの「今日の目安は佐世保かなー」くらいの感じで親指立てて車を停めたり、遠くの岬を目的に歩いたり、ここ1ヶ月の暮らしと何ら変わりのない午後が急にドラマ仕立てになったのはmooksに出会えたからでした。焼き物の町・長崎県 波佐見にあるカフェ。monne legui mooks(モンネ ルギ ムック)。その日はギターパンダこと山川のりおさんのライブがあったようで自分が迷い込んだ時には既に打ち上げ真っ最中でした。忌野清志郎、甲本ヒロトさんと共に活動したのりおさんにはコアなファンが多いよう。「旅人も食ってけー」くらいの勢いでmooksの皆さんにお世話になった記憶は鮮明に残っています。呑んで呑んでオーナ宅に何人かで転がりこんでコタツで寝て、次の日はどこかの温泉へみんなで行ったような。「出会いに感謝」やとか「お世話になりました」とか堅い握手を交わしmooksを去りました。旅の1ページの大事なほんの1行です。この先長崎へ行く事があったらmooksへは立ち寄ったと思います。「あの時お世話になった者です」とは言えたかなー。
あれから4年。
急な休暇に思いつきで訪れた奈良県。車を降りて歩き出した自分を追いかけてくるようにワゴンから駆け寄る男性。「ミナミ君!?」見覚えのある笑顔と髭面はあの時のままの岡ちゃんでした。mooksの大将です。他にも懐かしいスタッフの顔。あれから一度も連絡すらとっていないのに覚えてくれているなんてびっくりですがそれ以上にこんなタイミングってあるんですね。偶然こんな所でばったり。何かの力を感じずにはいられない感動をありがとう! 心の旅は続いています。
monne legui mooks >http://mooks.jp/
photo:mooks 2007



